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「おい」


「は、はいっ」



朝のホームルーム前に自分の席でボーっとしていたら


突然聞こえた低い声に驚いたが


振り返った先に居た人物にも驚いてしまった



「、、、、、」


「あ、あの、、、?」



爆豪勝己君


雄英に入学する前から存在は知っていて


同じクラスになってからもその存在感と言うか


大きな声と低い声の圧が凄くて


ちょっと苦手なクラスメイトである



「、、、、襟、折れてんぞ」


「えっ、襟?ありがとう、ございます、、、」



実際はほんの数秒だろうに長く感じた沈黙の末


彼が自分の首元を指しながら言うから自分の首元を確認すると


確かにブレザーの襟が変になっていたから直す


それを見届けると彼は自分の席に戻って行った


爆豪君にこうして声をかけられる回数はクラスの中でも多いと思う


なるべく気配を消して彼に気づかれないように過ごしているつもりだが


気が付かないうちに目をつけられるような事をしてしまったんだろうか




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