1



「マリンちゃんこれも食べてみて」


「私のも是非食べてみて欲しいですわ」


「ウチのもー!」


「わぁ、色んな形があるね!いただきます!」



ガッポイイベントでもある家庭科の調理実習で


今日はクッキー作りだった


皆各々持参した型で焼いたので


クッキーの形まで個性で溢れているし


味付けやトッピングも自由だったので


授業の終わった休み時間に


色んなクッキーを差し出されて目移りしてしまう



「梅雨ちゃんのシンプルで美味しい!モモちゃんのは紅茶味だね!お茶子ちゃんのチョコチップおっきくて美味しいよ!」


「マリンちゃんにそう言って貰えると嬉しいわ」


「宮内さんは本当に美味しそうに食べてくれるから私達まで幸せな気分になれますね」


「ちゃんと味わってくれんのがいいよね〜」



私は美味しく頂いてるだけなのに


皆も嬉しそうな顔をしてくれて私も嬉しい



「宮内!良かったら俺のも食べてみてくれ!」


「えっ?砂藤君のも食べていいの?ありがとう!」



ピンク色の小鳥さん型のクッキーを差し出してくれたので1枚頂く



「おいしい!イチゴの味がしっかりしてるね〜どうやったの?」


「色付けと甘みつけるのにイチゴジャム使ったんだ!」


「凄いね流石砂藤君!」


「んがあぁぁぁぁぁぁ!!」


「「「「 !!! 」」」」




[ 20/32 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -