「今度の休みさ、外出許可取ってどこか出かけようよ!あ、何か用事とか入ってない?」


「いいね!もちろん空いてるよ!」


「ほんと?出久君はどこに行きたい?」


「マリンちゃんの行きたい所に行こう!」


「いつも私の行きたい所に付き合ってもらってるし、今回は出久君の行きたい所に行こうよ、、、?」



いつも出久君に気を遣わせてしまっているので
たまには出久君の行きたい所に行きたいし
出久君のプランでデートに行ってみたいのに


私が引き下がらないと困ったような表情をさせてしまった



「本当に、、、僕はマリンちゃんの行きたい所に行きたいんだよ?」


「だから私は出久君の意見を聞いてるの」



ついムッとしてしまい
それが声色にも乗ったせいで空気が重くなる


喧嘩がしたい訳では無いのに、、、、



「僕はマリンちゃんと一緒に居られて笑って貰えるのが一番嬉しくて、何も考えてないわけじゃないんだ、、、それに、、、」


「それに?」


「その、僕女の子と付き合うのマリンちゃんが初めてで、どういう場所に行ったらいいかわからなくて、、、でもそうだよね、いつもどこに行くとか任せっきりにしてごめん!」


「う、ううん、私も嫌な言い方しちゃってごめんね。私が喜ぶとか関係なく出久君がどこに行きたいとか何したいとかあったら教えて欲しいな。私も出久君と一緒に居られるのが楽しいから」


「なっ、なんでもいいの?」



出久君のおかげで険悪な流れにはならず
些細な事でも出久君の希望もあれば叶えたくて聞くと
顔を赤くしながら挙動不審になる出久君



「うん、、、、ハードル高い系?」


「えっ、あっ、いやっ、、、、」


「、、、、、」


「その、手を、、、繋いでもいい、ですか?」


「えっ?」


「いいいいいいやいやいや!マリンちゃんの嫌な事はしたくないから!無理にとは言わないよ!」



じっと見つめながら出久君が答えるのを待っていたら
予想外の希望を伝えられて驚いてしまった


私が引いたと思ったのか赤かった顔を青くしながら慌てる出久君の手を両手で捕まえる



「うぇえっ!?マリンちゃん!!??」


「もう!そんな事もっと早く言ってよ!私も出久君と手繋ぎたかったの」


「そっ、、、か、早く言えばよかった、、、」




結局話し合って、行きたい所もしたい事も
お互い交互に実行していこうということになった






[ 18/32 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -