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ひんやり刺すような冷たさの空気と


一瞬にして現れた部屋を包む氷



「、、、、悪い、寒かったよな」



そう言って轟君は左手を氷に当てて温度を上げていく


何度見ても思ってしまう



「、、、、綺麗だね」


「は?」


「ずっと思ってたけど轟君の個性と眼って綺麗だよね!澄んでるのに温かみがあると言うか!」


「、、、、、、」


「ごめん、変な事言ったよね、忘れて!」



ポカンという表現が正しいのかわからないけど


少し口を開けて何も言わなくなった轟君に


何訳わかんないこと言ってしまったんだと恥ずかしくなり


先生の居る所に足早に向かう


轟君はそんな私に相変わらず無言でついてきてくれたが


先生からのダメ出しを聞いている時や


他の子の演習をモニターで見ている時も


轟君からじっと見られている気がして内心気が気じゃない


そう言えば最近雰囲気が柔らかくなったから忘れていたが


彼はあまり個性とかについて触れられるのを嫌がっていたような、、、


悪い意味で言ったわけではないけど


気にしてる側からしたら良い気はしないよなと


クラスメイトに嫌われてしまった事より


無神経に傷つけてしまったかもしれない事にとても後悔している




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