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「ワース、退学にされちゃうの、、、?」


「いや、アベルが校長に何か言ってくれたらしい、例え退学になっても俺は、、、お前と別れたくねぇ、、、」


「私も、ワースと別れないよ」



腹が立つ


イーストン校に用事があったので
幼馴染の少女の姿を一目見ようと探すと


その少女が自分の弟と人気の無い場所でキスをしていた


彼女と弟は同い年なので仲が良いとは思っていたが


まさか交際しているとは思わなかった



「あの、、、お久しぶりです」



彼女を呼び出すと幼少期や弟の前とは違って


怯えたような言葉遣いで、表情で私を見上げてくる



「貴女は七魔牙の一員だったワースの重大な魔法規則違反に気が付かなかったんですか?」


「も、申し訳ありません!実際何をしているのかは知らなかったので、、、」


「見落とした貴女も罪に問われます」



そう言うと更に怯えるように
瞳を潤ませて言葉を詰まらせるマリン



「しかし私は神覚者です。貴女次第で七魔牙の一員として規則に反した彼も、貴女も不問にしてもいい」


「わ、私次第で、、、、?」


「えぇ、、、今から貴女は、マリンは私のモノです。私に逆らう事は許されない」


「え、、、?んっ」



逃がさないように顔を両手で挟んで
虚しさを押し殺すように唇を塞ぐ


無抵抗に私の唇を受け入れるマリン
ギュッと服を掴んでいる手も柔らかい唇も愛おしい


その柔らかさを他の男も知っていると思うと非常に腹立たしい


唇をそっと離すと


マリンの瞳からは涙が溢れていた


胸が締め付けられて苦しくなる


だがこれは彼女にとっても、弟にとっても
私にとっても正しいことだ


そう自分に言い聞かせながら


静かに私を見上げる彼女の唇を舐めた






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