2 「えっ!?あの、、、ここ私の部屋なんですけど」 翌日、授業が終わって寮に帰ると 昨日の神覚者様が私の部屋で座っていた 「君に話があって来ました」 「え、神覚者様って暇なんですか?」 「、、、ケンカ売ってるんですか?」 「あぁいや、あの、一応女子の部屋ですけどここ、、、」 「っ!、、、直接話すには部屋で待った方が合理的だと判断しただけです」 「そうですか、、、」 これ以上言及しないことにした 一瞬昨日みたいに赤くなったけど何か機嫌悪そう、、、 「、、、昨日のお礼に私に何か出来ることはありませんか?」 「えっ昨日??私ただ眼鏡を拾ってかけてあげただけで、お礼なんか貰うことしてないですよ!」 「私は借りは作らない主義です」 「そ、そうなんですね、、、別に貸しとも思ってないんですけど、、、」 「君の意見は聞いていない」 お礼がしたい割に随分と偉そうな神覚者様だなと思いつつ 何か言わなきゃととりあえず口を開く 「眼鏡を、、、外してもらえませんか?」 「、、、これでいいですか?」 「うぐふっ」 開口一番に失敗したなと自分でもわかってはいたが 止められずに、なんなら断られると思って言ってみると 即眼鏡を外されて思わず吹き出してしまった 部屋の温度が下がった気がする 「君は、一生物を見られなくされたいんですか、、、?」 「めめめめ滅相もございません!!!純粋にギャップに驚いただけでございます!!!ありがとうございます!!!!」 「、、、まぁいいでしょう、これで昨日の借りはお返ししたと言うことで」 「はい!!わざわざありがとうございました!!」 扉が閉じた瞬間思わずため息が漏れた 昨日別に名乗ってないのに 何で私の部屋がわかったんだろう、、、 [ ← | → ] |