アキラさんとの打ち合わせを終え、帰宅する前にいつものreでゆっくり本でも読んで帰ろうとした。
けど、中から聞こえてきた女性の声で思わず体が固まる
「……どうしました?」
いつものお姉さんに声をかけられ、ハッと気がつくと、僕は扉の前でずっと固まっていたらしい。
少し恥ずかしくて、
「ちょっとボーッとしてて、すいません」
と、いつも通りを心がけて笑い中に入ると、先程の声の女性らしき人物と目が合った
「マリン……?」
「えっ?」
「あっ、れ……何で僕、勝手に……うっ!」
無意識に誰かの名前をつぶやいてしまったと思ったら、激しい頭痛に襲われ立っていられなくなる
「大丈夫、ですかっ?」
慌てて駆け寄ってくる彼女を見ると、視界がボヤけてきて、そのまま僕は意識を失ったんだと思う。
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