有美の視線の先………私の背後にはなんと、先ほど眼鏡男子の例で挙げられていた有馬さんが立っていたのだ




「ちちちちちち違うんです!けけけけけけして有馬さんが苦手とかそういう訳じゃなくて無意識に眼鏡をかけてる人がっ」




「宮内」





必死に弁解しようとするも焦りすぎて上手くいかず、フッっと微笑んだ有馬さんに呼ばれる




「これを宇井に確認してって渡しておいてくれるかな?」



「……はい、よろこんで」



「よろしく」





有馬さんは微笑んだまま去っていってしまった………





「マリン、なんかごめん」



「…いや、タイミングが悪かったから仕方ないよ」





有馬さんの背中が見えなくなってからやっと固まっていた有美も口を開いて、二人で次からこんなくだらない話は喫茶店とかでしようと誓い合った。







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