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昨日孤爪君の家を飛び出てから


一度電話がかかってきていたけど出られずに今日を迎えてしまった


正直とっても意識してしまっている


孤爪君の事を


男の子として


触れたのはほんの数秒だったはずなのに


孤爪君の唇の感触が未だに残っているような気がして


胸の奥がむずむずする



「マリン、、、」


「あっ」



下駄箱で孤爪君に会うなんて


いつぶりだろうか


今日は朝練無かったの?


何故キスをしたの?


私はどうしたらよかったの?


色んな疑問が脳内を駆け巡ってるのに


孤爪君の唇が視界に入った途端


上手く言葉が思いつかなくなる



「こ、孤爪君おはよう!先に教室に行くね!」


「待って!」


「っ!!」


「待って、マリン、お願いだから話を聞いて」



走り出そうとした私の腕を掴んだ手が力強くて


でも優しくて


優しく繋ぎ直されてる間も逃げられなくなる


静かに歩き出した孤爪君に手を引かれるまま


空き教室に連れて行かれる




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