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初めの印象は、木兎の面倒を見てあげてる
しっかりした後輩ってだけだった
なんだかんだで3年間同じクラスで
あのコミュ力の木兎と仲良くならないわけがなくて
抜けてるとこが多い木兎の事を、学年も違うのに気にかけてる彼とお互いを認識しないわけもなくて
木兎無しでも会話するようになった唯一関わりのある後輩
そう、ただの気が利く後輩だった
「宮内先輩、髪切りました?」
「えっ?うん、、、」
「いいですね」
「、、、ありがとう」
朝練後の木兎を送りに来た帰りに、わざわざ私の机まで来て声をかけてくれた赤葦
「赤葦君ってさやっぱマリンの事好きだよね」
「わかる!部活の先輩でもないのにわざわざ声かけないよね!」
「いや、気のせいだよ」
「絶対そうだって!いっつもうちらの事見えてません。って感じだもん真っ直ぐマリンだけ見てる感じ!良くない???」
「めっちゃ一途なイケメン後輩とか羨ましい〜、早くつきあいなよ!」
「木兎と仲良いから声かけてるだけだって」
最初は絶対そうだった
それが、いつの間にかよく話すようになって
今日みたいに私の変化に気づいて軽く触れて褒めてくれて
赤葦って絶対女子にモテるよねって私も照れ隠しで答えてただけだった
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