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最近サムの様子がおかしい


悪い意味ではない、機嫌が良すぎる



朝俺よりも早く起きたと思ったら
多めにおにぎりを握っとって
また食欲爆発したんかと思ったら
一緒に飯食うと普段通りの量で
何より一番ムカつくんが、俺が煽っても乗ってこん事が増えた事や!!!




「侑君や!どないしたん?」


「おつかれ、サムおる?」


「治君なら角名君と飲み物買い行ったで!」


「探すわ、おおきに!」



昼休みに隣のクラスを覗くとサムはおらんかった
しゃーなしに自販機の方へ向かうと角名ではなく見知らぬ女子と話していた



「サム!財布忘れたから昼飯奢ってや」


「、、、は?銀に頼めや」


「いやあいつ怒んねんて」


「当たり前やお前返さんやん。俺でも怒る」


「なぁ、最近おにぎり持ってっとるやん。あれでええから恵んでや、兄弟やん」


「、、、んでな、この雪見だいふく味言うんが「おい!無視すんなや!!」



あろうことか、可哀想な俺を無視してずっと黙っていた女子との話を再開された
お前が無視するなら、とサムの隣で動揺してる女子の肩に手を乗せる



「君でもええ、何か食べ物恵んでや!!」


「おいツム、肩掴むなや可哀想やろ!」


「あ?俺のが可哀想やこんな腹空かせて!」


「自業自得と日ごろの行いやろが!手ぇ離せや!」


「なんやと!絶対離すもんか!!」



会話の内容が聞こえなければ一見女子の取り合いみたいになっている
、、、ん?女子??


俺とツムの間で動けずに、いや、動かされてる女子をチラッっと見る



「あら、よく見たらかわええな、どちら様?」


「えっ?」


「チッ、、、飯奢ったるから離れろや」





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