2




次の日、早速宮内さん用のおにぎりを朝一で渡すと
満面の笑みでお礼を言われて俺もつられて笑顔になった
その場で食べようとした宮内さんを慌てて止めて
お昼まで我慢な?と言うと素直にわかった!と笑顔で言ってくるから
これは妹みたいに思うんわわかるわ、、、
と心の中で密かに女子に同意した






「治君いただきます」


「ちゃんと両手で持つんやで」


「うん」


「治ほんまに握ってきたんか」


「当たり前や、男に二言はない」


「うちらの分は?」


「お前らにはやらん」



昼休み、勝手に女子達の机に椅子を持っていって自分も弁当を広げる
宮内さんは俺達の会話を気にせず俺の握ったおにぎりに夢中になっている



「自分ほんま美味そうに食べるなぁ」


「宮君のおにぎりが美味しいからだよ!」


「また持ってくるから食べてな」


「マリンちゃん、治に何かされそうになったら言うんやで」


「せやで、治が無償でおにぎり提供するわけない」


「お前は俺を何だと思ってるん」



本当に美味しそうに頬張っている姿を見て
頭を撫でたくなる衝動を抑えていると
何かを察したのか他の女子に警戒された
恐ろしい姉達だ





[ 43/74 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



×
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -