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シャワーを浴びて髪を乾かし、歯を磨いて明日のスケジュールを確認する
明日は午後まで時間に余裕があるのでマリンと何処か出かけられないか考えたが
突然誘うのも可哀想だと思い寝室に向かう
帰宅時同様、物音を立てないように部屋に入りどうしても揺れてしまうベッドに舌打ちしそうになるのを我慢してマリンの横に身体を寝かせる
起こしてしまうかもと思いつつ、マリンの頭の下と腕の下に手を差し込み抱き寄せる
マリンの柔らかさと優しい匂いに何度目かわからない感動を覚えながら
ふと先日パートで良いから働いちゃダメか聞かれた事を思い出した
マンションのローン契約や引っ越ししたりして気を遣わせてしまったのだろうが
正直あまり外に出て欲しくなかったので却下してしまったが
俺に言えないだけで欲しい物があったかもしれない
何か理由があったのかもと不安になって頭が冴えてきた
「ん、、、とびおくん?おかえりなさい、、、」
「、、、ただいま」
寝返りを打とうとして少し目が覚めたのか俺の方に身体を向けながら眠そうなマリンが口を開いた
目を閉じたまま少し舌っ足らずな感じが眠そうで愛おしく、唇に触れるだけのキスをしたら
幸せそうな顔をしてまたスーっと寝息を立て始めたので
俺自身も満たされていき先程までの不安が消えていく
マリンの体温に誘われるように眠くなってきたので
再びそっとキスをして目を閉じた
翌朝、マリンを起こさないようにベッドから抜け出して
着替えてマンションのトレーニングルームに向かう
数人人は居たが各々気にせずトレーニングしている為俺も気にせずランニングマシンに乗りボタンを押す
動き出したそれに合わせて歩きながら調節して走る
もしかしたらマリンも欲しい物があるかもしれない
あっても俺には気を遣って言わないだろうから
谷地さんか田中さんの奥さんに連絡してそれとなく聞いて貰えないか頼もうと
昨夜の事を思い出しながら走った
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