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ツッキーと共に1年の教室の方へ向かっていると
不意にツッキーが足を止めた


「あれ、影山、、、」


「チッ」


ツッキーの視線の先には、影山と宮内さんが居た
どうやら宮内さんが落としたノートの束を影山が拾ってあげているらしい


拾い終わって宮内さんが影山の方にありがとうと言い
言われた影山はウス、と小さく答えてほんのり頬が赤くなってる
隣の空気が冷たくなったのを感じて、思わずツッキーの方をチラ見すると
さっきよりも機嫌が悪そうだった


「ツッキー?」


影山が立ち去って、ツッキーが速歩きで宮内さんの方へ向かった


「王様にぶつけられた?」


「月島くん。王様??私が飛び出してぶつかっちゃったの」


「そう、、、半分持つよ」


「ダメだよ!今日の日直私なの!」


「いいから、持たせて?」


「、、、ありがとう、月島君」



半分と言いながらほとんどのノートを持ったツッキーに宮内さんが笑顔を見せると
ツッキーも優しく微笑み、2人で職員室の方へ向かって行った


影山が女子の荷物を持てるような気遣いが出来る男じゃなくて良かったと思うと同時に
優しくて一途なツッキーを密かに応援しようと誓って
俺は1人で教室に戻った



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