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2年生に上がって新しいクラスになってから


少し、ほんの少しだけ悩みがある



「宮内ちゃーん、研磨起こしてくんない?」


「は、はい!」



それは新しいクラスで隣になった孤爪君を放課後迎えに来る
3年生の黒尾先輩に絡まれることだ。




「孤爪君、先輩が迎えに来てるよ、、、?」


「ん、、、もう終わった、、、?」


ホームルーム中先生にバレないようにスマホゲームをしていたと思ったら
いつの間にか眠っていた孤爪君
起こしてあげようか悩んでいたら黒尾先輩が来たので
結局声をかけたが、孤爪君は起きても眠そうな表情をしている



「ホームルームならちょっと前に終わっちゃったよ」


「そっか、ありがとう宮内さん。、、、クロ、居るなら自分で起こしてくれたらいいのに、、、」


「それを言うならホームルーム終わる前に自分で起きろよ〜、宮内ちゃんまたね〜」




1年の時からそうだったのかわからないけれど
そもそも男の子と話すのが苦手で、隣の席でも必要最低限しか話したことのない孤爪君との距離感もわからないのに
3年生の先輩との話し方なんてもっとわからなくて
ちょこっと苦手で、でも一方的にそんな風に思うのも失礼だよなって
少し悩んでいる





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テーマ「人外ファンタジー」
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