試験が終わり、各教科の試験が返却された







無事高尾君は赤点を免れて、





緑間君は学年トップで、私は5位





宮地先輩も、私達より自分の勉強をする時間がなかったはずなのに、3年生で学年トップの場所に名前がある







「宮地先輩すごいですね!」




近くで順位表を見ていた宮地先輩に声をかける



「宮内もすげーじゃん」



そうやって笑ってまた頭を撫でてくれた



「マリンちゃんホント頭撫でられるの好きだよねー」



そう言って横から私の頬を指でツンツンしてくる高尾君



「高尾君にもこの気分をわけてあげるー」



そう言ってちょっと背伸びして高尾君の頭を撫でてあげる



「おぉ!俺マリンちゃんに撫でられるの好きだわ!」



「ホント?じゃあいつでも撫でてあげるね!」



高尾君とはしゃいでいたら腕を引かれた



「わわっ」



「...ちょ、宮地さーん、急に引っ張ったら危ないっすよ〜」



「....わ、わりぃ」



私の腕を引いた宮地先輩はバツが悪そうにそっぽを向いてしまった



「先輩、失礼します」



「は?えっ?」




高尾君の時よりも高くなるようにつま先で立って先輩の頭を撫でる



「先輩ホント背高いですね、うらやましいなぁ....わっ!」



「っと」



バランスを崩して倒れそうになった私を、先輩が支えてくれる



「ご、ごめんなさい...」



「い、いやっ、次からはしゃがんでやるから、撫でたいときは言えよ?」



「はい」



「ちょっと〜、宮地さんいつまでマリンちゃんのこと抱きしめてんですか〜」



「なっ!べ、別に良いだろ!」



「わっ」



高尾君が私と先輩を離そうとしたとき、私の体を支えてるだけだった先輩の腕に包まれる



「私、頭撫でられるだけじゃなくて、ハグも好きです!温かくて!」



今思ったことを、先輩を見上げて言うと、



宮地先輩は顔を赤らめて私の体を離す



「だ、だったらいつでもしてやるから言えよっ」



そう言って近くに居たニコニコした木村先輩を連れて、行ってしまった




「俺も、マリンちゃんにならいつでもしてあげるから言ってね?」



高尾君が後ろから私を抱きしめるようにして耳元で囁いてくる



「っ、高尾君くすぐったいよ」



「あ〜マリンちゃん可愛い!」



そう言ってさらに体を密着させてくる高尾君









でも、やっぱりなんか、男の子に抱きしめられるとドキドキするな...




「か、可愛くありませんっ!」



「あっ!ちょっ、待ってよー」




高尾君の腕を解いて小走りで自分の教室へ向かう





待ってって......




すぐに追いつくくせに







[ 46/59 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -