ヒロイン視点






お勉強会にまこちゃんが加わってから、皆真面目に勉強をし始めた




高尾君と緑間君は宮地先輩に、
私はまこちゃんにわからないところを教えて貰う形






まこちゃんに勉強教えて貰うの久しぶりだなぁ






「うっわぁもう19時かー!腹減ったな〜」




途中でお菓子休憩を入れたりもしたけど、



集中が切れるのはいつも高尾君で、ついつい笑ってしまう



「えー、マリンちゃん今何に笑ったのー?」



「ふふっ、何でもないよ」



「時間も時間だし、そろそろ帰るか」



「そうですね」



宮地先輩の一言で皆片付けを始める




まこちゃんは今区切りが悪いのか、1人もくもくと問題集を解いてるみたいだけど





「んじゃあマリンちゃん、また学校でねー!」



「お邪魔しましたなのだよ」



「あんまり無理すんなよ?宮内は飲み込み早いから余裕だと思うけど」



「いえ、宮地先輩の教え方がわかりやすかったからですよ!今日はありがとうございました!」



「....あぁ、じゃあまたな」




ポンポンっと私の頭を触ってから、宮地先輩を最後に、皆帰ってしまった




少し寂しいな。と思って少し玄関の扉を見つめていたら、後ろから温かいものに包まれる




「マリン...」



「まこちゃん!区切り良くなったの?」



「...あぁ」





勉強で疲れているのか、少し声に元気がない




「まこちゃんもそろそろ帰る?」



「........」




私を後ろから抱きしめたまま、返事がないまこちゃん



「どうしたの?」 



「....いや?」



「えー...絶対何かあったでしょ!どうしたの?」



「.....マリンが」



「私?」



「どんどん俺から離れて行くから....」



「私まこちゃんから離れてってないよ?」



「ちげぇよ....いや、何でもねぇ」





拗ねてしまったのか、少し口調が悪い






まこちゃんの腕から無理矢理出て向き合うと




泣きそうな顔をしたまま目を合わせてくれない





「まこちゃん、私、まこちゃんと居ると一番安心するし、ずっと一緒に居たいなって思ってるの。だから今日久しぶりにお勉強教えてもらえて嬉しかったんだ。またわからないとこあったら聞いて良い?」




まこちゃんの両手を持って話すと、少し驚くまこちゃん




「良いよ。俺もマリンと居るときが一番落ち着くし」




「やった!大好きまこちゃんっ!」



「あっ、おい!」




飛びついてもちゃんと受け止めてくれるまこちゃん






私はこんなにかっこよくて優しい幼なじみが居て幸せだなぁ






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