伊月視点
「今度一緒にどこかに行かない?.....送信っと、」
1時間ほど前からずっと今日会ったマリンちゃんとメールをしている
気づいたらずっと顔がにやけていた
名字から名前呼びを許してもらえて、少し距離が縮まったんじゃないかと思う
彼女のメールは文章から絵文字まで全てが愛おしく感じる
俺は何でこんなに、初対面の子に恋しちゃってるんだろう
これが運命ってやつなのかな......
少しクサイ事を考えて、苦笑する
ピロリーン
先程設定したマリンちゃん用の着メロに、ガバッっと反応する
さっきから返事が来る度こうしてるな
「嬉しいです、私暇人なのでいつでも誘ってください.....か、よしっ」
立ち上がってデスクの上のカレンダーの横にある、部活のスケジュール表を確認する
今週の金曜日の部活は、体育館が使えないためミーティングだけだから早く終わる
さっそく金曜の放課後でも誘うか
早くまた君の笑顔が見たいな
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