宮地視点









「宮地せんぱーい」








部室で着替えていると、うるさい後輩の声が聞こえた





「なんだよ」



「怖っwwwマリンちゃんとどうでした?話せました?」



「話せたっちゃ話せたけど....」





正直部活が始まる前に挨拶をして以来、宮内とは話せていない



休憩時間等、高尾が珍しく気を使ってくれてはいたが、自分が緊張してたってのもそうだけど、宮内は宮内で俺の近くに来ようとしない




「お前宮内前にすると顔怖くなるからな」



「は?」



大坪のボソッと言った言葉に反応する



「ちょwwwwそれじゃあマリンちゃん宮地さんに嫌われてると思っちゃうんじゃないっすかwwwww」



「うっせー高尾!笑うんじゃねぇ轢くぞ!」




動揺はしたが、高尾へのイライラの方が勝ったのでとりあえず殴っておく



「いでっ!ちょ、せっかく先輩がマリンちゃんと話せるように計画立てたのに」




「あ゙?どーゆー事だ?早く言え!」



「ちょっ、宮地さん必死すぎwwww
あれですよ、この後マジバ行こーって誘ってあるんすよ、だから俺らと行けばマリンちゃんも先輩と話しやすいんじゃないかなーって」



「行く」



「早いっすねwwww」



「うるせー!宮内待たせてるんだろ?早く行くぞ!」








正直上から目線な高尾にはイラッとするが、宮内と普通に話したい





少し心拍数が上がるのを感じながら、
手早く荷物をまとめて部室を出た





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