「イ、イワン君大丈夫!?」
「えっ??」
今日、僕は大好きなマリンさんに声をかけられました。
マリンさんは、僕達ヒーロー用のトレーニングルームで、タオルやドリンク類の調整をしてくださっている方で、
僕は彼女に片想いをしています。
「鼻血出てるよっ!?」
「えっ?あっ!す、すいません」
彼女は僕に薄ピンク色のハンカチを僕の鼻に優しく当ててくれました。
彼女の良い匂いが僕の鼻を刺激してきます....
そうじゃなくて!
「す、すいませんっ!!ハンカチを汚してしまって....」
可愛らしい赤い薔薇が刺繍されている、彼女の香りがするそのハンカチに、
僕の汚い、鉄臭い赤い血がべっとりとついてしまっている......
「大丈夫だよハンカチなんて!それよりホントに大丈夫!?安静に座ってなきゃ、ほら!」
そう言って彼女は僕を座らせると、冷やせるもの探してくるね!と良いながら走っていってしまった.....
な、
なんて優しいんだっ
そして、彼女の香りが、すぐ近くで感じられる.....
目を閉じれば、まるで彼女を抱きしめて、彼女の髪に顔を埋めてる気分だ....
[ 2/25 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]