ずっと玄関で座ったままイワンを抱きしめ、頭を撫でていると、





弱々しく顔を上げてきた







「マリン、嘘でも、別れようなんて言わないで.....マリンが居ないと僕.....」




「うん、ごめんねイワン、沢山傷つけて....」





「僕ね、いつも不安だったんだ.....今みたいに、泣き虫だし、弱いし、女々しいから、いつかマリンにフられちゃうんじゃないかって......
それに、よく夢で見るんだ....どんなに叫んでも、マリンが振り返らずに遠くに行っちゃうっていう夢......
だから、今日起きたてメール読んだとき、もうどうしようかと思った.....」



「そっか、ごめんね、イワンに不安な思いをさせてたんだね今まで....」



「マリンは謝らないで、僕が弱いのがいけないんだから......ねぇマリン、僕の嫌なとこあったら全部教えて?
直したいから.......マリンとずっと別れたくないから」



「私からイワンをフる事なんてありえないよ!いつもイワンお仕事頑張ってるみたいだし、ちゃんと記念日も覚えていてくれるし....」


「僕からだって、別れようなんて言えないよ!マリンとずっと一緒にいたいもん」



「私も、イワンとずっと一緒に居たい。だからこれからは、例えエイプリルフールでも、イワンに嘘はつかないから.....沢山嫌な思いさせてごめんね?」




「良いよ....その代わり、一つお願いしても良い?」



「うん、なぁに?」




「今日はずっとこうしてたい」



「じゃあ、リビング行こうか」


「うんっ」







一緒に立ち上がって、手を握る





そのままリビングまで行って、





ソファに座る








座ったまま抱き合って、目を合わせれば、



幸せそうに微笑んでくれる







泣き腫らした目が痛そうで、瞼にキスをしてあげる









もう悪夢は見させない









貴方の幸せが、私の幸せだから







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