僕には彼女がいる








勇気を振り絞って告白して、OKして貰ったのは良いものの、








僕はフられるのが嫌で、言いたい事を言えずにいた








言いたい事って言うのは....








「ゲホッゴホッ」





「あーごめん。煙かかった?」





「だ、大丈夫だよ.....」




「そんな涙目で言われても....良いや外で吸ってくるわ」





「.....ごめん」








彼女は僕の声が聞こえてないのか、聞かなかったことにしたのか、なにも言わずにベランダに行ってしまった







白い小さな箱と、黒い細長いライターを持って....












彼女は煙草を吸っている。




それは、僕が告白する前から知っていた事だ







僕は正直、煙草の臭いは苦手だし、彼女の身体の事を考えたらやめて欲しいと思ってる








でも、僕はそれが言えないんだ













それに僕は彼女にまだ、好きって言って貰った事がない。






僕も告白するときの一回しか言えてない....







彼女の機嫌を取りたくて、彼女に好きになって欲しくて、






僕はずっと、自分の言いたいことを言えないでいる







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