「あーあ、お前なに殴ってんだよ。高く売れるかもしれねーぞ?」
「売れねーだろ。片目包帯巻いてるがきなんざ…そりゃ親も捨てるわ」
「どーすんだ?」
「泣き声にイラっと来たから殴り殺す」
「ははっ小さいサンドバッグだなぁ」
「無いよりましだ」
霞む視界で黒い影が腕を振り上げたのがわかった
次の衝撃に覚悟したとき、
バァン!!
銃声と共に、腕を振り上げた男が倒れた
「おっ、おい!おい!…死んでやがる…」
「おいてめぇら、どーゆーつもりだ!!俺らが誰だかわかってんのか!?」
バン!
「うっ」
もう一人が倒れたのがわかった
「ひ、ひい!!」
残りの2人は走って逃げようとしたが、
無言の人物に、撃たれてしまったらしい…
少しずつ、足音が自分の元に近づいてきた
「殴られてしまったのか…可哀想に…」
声の主が私を抱き上げた
視界が開けた目の前にあったのは
「今日から君は、私の娘だ」
大きな光だった
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