鬼道と不動

夜のヴェールを纏って不動は笑う。

「この息の根を止めてみる?」

それよりもその笑みを止めさせたい。余裕がないのにあるふりを、俺の前で取り繕うのが許せない。泣かしてやろうか。そう言うと、やっと本性あらわしたな変態、と眉をしかめて吐き捨てた。とりあえずは、薄っぺらい笑みを剥がすのに成功したようだった。


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