水面を揺らし君は泡を吐きながら沈んでいく。思い出の海に浸って二度と抜け出せなくていいんだって。今を生きる為の酸素は要らないんだって。ああそう、勝手にしなよ、勝手に死になよ。水は波紋を描き凪いで行く。その表面を最後に叩いた物の正体など知りたくはなかった。
塩水はその名の通り塩辛い。

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