マルコとエース

罪深い俺をゆるさないでくれよ、とエースは眠りの中ですすり泣くように呟いた。けれどゆるさずにはいられなかった。たとえ彼が計り知れない程の罪を背負っていようと、こんなにも愛おしいものを、ゆるさないなんていうのは無理な話だった。
起きるな、起きろ、と矛盾した思いを抱えながら、ささくれた指で波打つ黒い髪を撫でた。


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