鬼道と不動

触っちゃいけないものってあるだろ、たとえばすんごい高級なダイヤとか、馬鹿みたいに有名な絵画とかさ。でもそういうのって、いっくら触りたいと思っても触れないだろ。触っちゃいけないって止められるからじゃない、壊したら、汚したらどうしようって躊躇するんだ。
触っていいよって誰かが言ったとしてもきっと触れない。……俺はね。だってそんなん、もしものとき責任取れねぇもん。俺にとってお前はそういうものだよ、近くにいても自分からは触れない。だからさあ、この手を取って触らせてよ、そういう境界全部無しにしてよ鬼道くん。

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