「これが承太郎の家族?」
おだんご頭の小さな女の子と、綺麗な女の人。承太郎は頷いた。
写真を見つめる承太郎はあたしが今までに見てきたどんな承太郎よりも優しい顔をしていた。
「承太郎は愛してるの?二人を」
「あぁ」
「愛ってどんなもの?」
それを訊くと承太郎は少し黙った。
あたしは頭良くないからあんまりわからないけど、その時の承太郎は少しさみしそうな顔をしているように見えたのだ。最強のスタンドを持つ、冷静沈着で完璧な人だと思っていたけど。
「…自分より他人を思うことだ」
「優しい気持ちなんだ」
「ああ」
承太郎の家族みたいな人があたしにも欲しいと思った。自分以外を自分より大切にするなんて、すてき。でも承太郎はまださみしそうな顔をしている。
.
夢ではないですね
承太郎の普通の夢って書くのに抵抗ある感じがあります
読むけど