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「好きだよなまえ」

そう言った花京院はあたしの頭を撫でた。その手がほっぺたにきて、その反対側に花京院がキスをした。

「…花京院が、あたしのこと、好きなの?」

「うん」

「でも、あたしまだ子どもだよ。花京院はわたしよりずっと大人じゃない」 

「そうだね。でも仕方ないじゃないか、僕が好きになった女の子は君で、その君がたまたま16歳だったんだよ」

「ふうん。じゃあ普通のこと?」

「そうだねえ。ぼくはそう思うよ」
 
じゃあいいか、ってわたしが言ったその時から花京院はわたしの恋人になった。






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