一撃 | ナノ





「明日は?明後日は?その次は?好きでいてくれる?一緒にいてくれるの?
そうじゃなきゃダメなの、一時だけ好きでいてもらったって意味ないの」

いいよもうこれが世間一般に言うめんどくさい子とかメンヘラとかでも。わたしはわたしだけを好きな人が欲しい。ずっと一緒にいてくれる人がほしい。逃げ場所になってくれる人がほしい。これくらい言って、大して好きになってくれない人には引かれてしまうくらいが丁度いいんだ。

「寂しいのかい?」

「えっ」

きょとんとした顔で言われた。メガネの奥の瞳は優しい。

「俺はこれから先、君のことがずっと好きだよ」

ヒーロー活動をしている時と同じ真剣な表情と声で、でも優しく、微塵の迷いもなく、彼は言ってのけた。そのせいでわたしは自分がなにを言おうとしていたか忘れてしまったし、馬鹿な考えも何処かへ行ってしまった。もう黙っていようと思った。わたしはやっと見つけられたらしい。






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