適正距離=ゼロ2
2012/10/11 01:36
ただ、これが一番しっくりするのだから仕方がない。
そんなことはとうの昔に自覚しているだろうと、臨也は目を丸くした。
「変なこと言うね。何がおかしいって?」
「だってよぉ……」
静雄も嫌だとかしたくないだとか、そういった意味で言ったわけではない。
言うなれば好奇心。世間一般とずれている自覚はあるので、つい、普通とはどんなものだろうかと。
そう臨也に説明すると、彼はおもむろに腰を上げてソファの端に移動してしまった。
「じゃあ俺は端に座ってるから、好きなところにおいで」
君の自然でくつろげる距離に。臨也はそう言った。
その言葉に、静雄も腰を上げる。
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