幸福宣言4
2013/01/11 19:52

頭を振り、刺激的な記憶をかき消す。
あれやこれやと昨夜は楽しんだ。そのことを鮮明に思い出してしまうと、ひとりの時間が妙に寂しくなる。
というか昼から何を思い出してんだ、俺は。
そうじゃない、今はとにかくこの破片を片づけないと。

(それに、)

やっぱり掃除はちゃんとしよう。
あの白い背中に自分のつける痕以外があるのは嫌だ。

「……あー、めんどくせ」

ほんとにほんとに、面倒だと思ってる。断じて嬉しい顔なんてしてない。
別にあいつが怪我……するのは嫌だけど、あいつのために何かするのが嬉しいとか楽しいとか、そういうんじゃない。
面倒だけどこれは同居のマナーだ。気づかいは当然だろう。
それに、面倒は掃除だけじゃない。



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