幸福宣言2
2013/01/04 17:06

これで終わっていいところなのだが、やはり万が一ということもある。
俺は床に這いつくばり、丹念に目をこらしながらコロコロと呼んでいるクリーナーで何度もフローリングを往復するのだ。

「……はあ」

溜め息が洩れる。
グラスをたったひとつ割っただけで、この労力だ。まったく、面倒くさい。
臨也は基本的にスリッパをはくが、たまにペタペタと裸足で歩いているところも見かける。
気をつかうに越したことはない。
それに、床の上に横たわることだってあるから、やはり丁寧な掃除は大事だ。
俺が下になる分には問題ないが、転がっていれば臨也の背中が下になることだってある。

(そういや、床でしたのって昨日か……)

思わず、昨夜の戯れを思い出した。



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