うららかな午後5(end.)
2012/12/02 09:16

呆れたような臨也の声が耳に入ったが、すぐに優しい指が髪を撫でてくれる。
自分に甘い恋人が了承した合図だ。

「……仕方ないなぁ。何がいい?」
「わかりやすいの」
「はいはい」

あたたかな温度に心地いい指先、耳をくすぐる声音。全部ぜんぶ、静雄が好きでどうしようもないものばかりだ。
たまには読書も悪くない、なんて。そんなことを考えた。

(end.)



prev | next
memo top


「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -