うららかな午後4
2012/12/01 00:10

子猫のようにじゃれついて、指で臨也の足をくすぐる。
小さな呻き声と共に、掌でペチリと額を押さえられた。

「シズちゃんはもうちょい活字を読みなよ」
「めんどくせぇ」
「こら」

臨也の腹に顔を押しつけるようにして静雄は彼に強く抱きつく。
そして、ぽつりと呟いた。

「……おまえが読んでくれたら聞く」
「それじゃ意味ないっての」



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