うららかな午後1
2012/11/27 15:24

「何読んでんだ?」
「経済新聞」

ある日、臨也の家で二人でゴロゴロとしていた昼下がり。
ソファにもたれて新聞を読む臨也の膝に静雄は頭を乗せている。
暖房が恋しい季節。人肌の温度は心地いい。

「……わけわかんねぇ。何が楽しいんだよ」
「世の中の動向がわかって面白いよ。まあ、それならすべてのメディアに言えることだけど……一応、ファイナンシャル・プランナーだしねぇ」
「…………」

仕事を引き合いに出されてはなんとも言えない。
臨也の仕事は色々とややこしいので、静雄からすれば情報屋と何が違うのか、といった感覚だった。



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