鍋がうまい6
2012/11/23 15:41

「お、お、ま」
「ゴメン。おいしそうだったから」

悪びれもせずに、そんなことを言う恋人を睨む。
ただ、迫力に欠ける視線に彼が動じるはずもない。にやにやと笑われるだけに終わる。
ふと気づけば、対面の臨也が隣に回ってきていた。
鍋はグツグツと煮立っている。

「鍋……」

カチッ、と火を止める音が聞こえた。
と、思ったときには、静雄は畳の上に押し倒されていた。
抵抗なんて、する気も起きない。



prev | next
memo top


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -