鍋がうまい5
2012/11/22 13:30

舌を差し出した臨也に対し、静雄は何やら落ち着かない。
赤い舌だ。器用に動いて意地が悪くて、でも優しくて。そして、いやらしい。
じっと見つめているとなんだか妙な気分になってしまう。

「ろう?」
「…………」

どう、と聞いたのだろう。
臨也の声に答えずにいると、ふいに顔が寄せられて。

「ん」
「!」

唇を、舐められた。



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