お客様は神様です16
2012/11/12 00:16

ほかの客の事情などつゆ知らず、臨也と静雄は料理と酒を堪能していた。
そろそろ腹も膨れ、何か甘いものでも頼もうかと静雄はメニューを見る。
酒を飲んでいた臨也が、ふいにグラスを置く。その音に顔を上げた。

「ね、せっかくだからさ」
「ん?」

顔寄せる臨也に、こちらも思わず顔を寄せ、耳をかたむける。彼はいたずらげに笑い、

「明日ゆっくりできるわけだろ? だったら今夜は――」
「っ!」

告げられた瞬間、静雄は真っ赤に顔を染めた。



prev | next
memo top


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -