お客様は神様です12
2012/11/08 01:14
赤い顔の店員に、静雄は困惑を隠せない。
どうも、挙動がおかしい。
「……大丈夫っすか?」
「え、あ、え?」
「彼、あなたの顔が赤いから、心配なんですよ」
臨也が言葉をたして、ようやく彼女は意味が理解できたようだ。
慌てた様子で首を振る。
「だ、だだだ、だいじょぶです! 元気です! ありがとうございます!」
「…………」
「…………」
勢いよく言って、店員はきびすを返して駆けて行く。
静雄と臨也は、唖然とした顔を見合わせた。
「なんだったんだ?」
「さあ?」
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