お客様は神様です11
2012/11/07 22:26
やってきたのはアルバイトらしい、若い女性店員だ。
顔が赤いのは、仕事に追われているからだろうか。
静雄は彼女と臨也のやり取りを眺めつつ、枝豆をかじった。
「熱燗と、あと……シズちゃんは?」
「甘いの」
「じゃあ、シードルで」
「は、はい……っ」
端末に打ち込む手が震えている。
熱でもあるのかと、心配になってきた。
「あの……」
「はぃいい?!」
思わず、声をかけてしまった。
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