お客様は神様です7
2012/11/03 13:11

「もう……ほかの人と行ったときもこんななわけ?」
「まさか。ちゃんと気ぃ張って喰ってるよ」

こんな間抜けな顔、ほかの誰に見せる。
そこそこ気を許せる友人や上司には見せられないこともないが、親しき仲にも礼儀あり、だ。
臨也に対しては礼儀云々ではなく、これはもう、無防備というに近い状態である。
そう思ったところで、静雄は眉を寄せた。

「おい。おまえこそ、別の奴に……」
「ないない。あるわけないって」

問いかけは最後まで続かず、あっけらかんとした臨也の声に否定された。



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