お客様は神様です6
2012/11/02 03:45

食事や臨也へ食べさせる行為に夢中になっていると、ふと、彼が指をこちらに向けてきた。
彼自身の唇の端をつつき、静雄に告げる。

「口の端、ついてる」
「取ってくれ」

即答だった。
いつものことだろう、と臨也の指を待つ。
呆れたような溜め息と共に、なめらかな感触が頬にふれる。
なんのかんのと言いながらも、臨也も機嫌はいいのだ。



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