お客様は神様です2
2012/10/29 05:35

問いかけると臨也は肩をすくめて、こういう場所は不慣れだと言った。

「外食は仕事の時が多いし、そういう場合は敷居の高い店になりがちだしね。ひとりだと、家で食べることが多い」
「……口に合わねぇかもしれないぞ?」
「どうだろ?」

仕事帰りに臨也と待ち合わせて、普段自分が上司に連れてきてもらっている居酒屋にやって来た。
夕食時ということもあり、チェーンの大衆居酒屋は学生やサラリーマンで賑わっている。

「…………」
(参ったな)

自分の行動範囲の狭さを、今さらに思い知った。



prev | next
memo top


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -