やわらかであたたかな3
2012/10/17 03:33

「確かめる?」
「おう」

すると臨也は振り向いて膝立ちになり、ちょうど静雄の眼前に彼の胸から腹にかけてが向けられた。
濡れた白い肌が、吐息がふれるほど近くにある。

「…………」

反射的に指を伸ばす。
胸を撫で、腹へとおりる。腰骨をくすぐって、へその周囲を撫でた。

「ね。結構硬いだろ」
「でもやわらかい」
「何その感想」

弾力があって硬くて、少しやわらかい。みずみずしい体だ。
なるほど、たくましい男の体の理想形なのだろう。見ていて、いつまでも飽きないような気がする。
これが自分のものだと思うとたまらない気持ちになり、静雄は喉を鳴らした。
けれど、それは臨也も同じようで。



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