TOA | ナノ


ちょっとしたお仕置き

ルーク達の前で私を"中将"、"師団長"と呼び、意外と鋭いアニス、ティアにバレてしまうのではとヒヤヒヤしていた。いやきっとバレたな、あの二人には。イライラした私は二人の副師団長を捜していた。ら、意外にもすぐに見つかり低い声で二人を呼んだ。


『ラーイー、マルコー!』
「げ、ホマレ中将!」
「すみません師団長ぉ!」
『私はジェイドの部下設定だって言ったでしょ!』
「…師団長があんなクソガk、ごほん不法入国者に頭を下げるのが許せなかったんですよ!」
「そうですよ、貴女はピオニー陛下の実妹なんですから!!!」

「「なんであんなクソガキに頭下げるんだ!!」」

声を揃えたライとマルコに頭を抱える。2人は、私の一期上の先輩であり、入隊時から可愛がってもらっていたわけで。私がピオニーの妹であることはジェイドが2人に言っていた。

「だいたいホマレは!」
「君は身分をだな!!」

『あう…う、うるさああああああぁぁぁい!
先輩達、いい加減にしてくださいよ!私、一応上官なんですから!!』

二人の口調に私も、過去の口調に戻ってしまうわけで、からからと笑うライのお腹に一発食らわせた。"うぐ、"と苦しそうな声を出したライが"悪かったって、気をつけるから!"と涙目で訴えてきたので、にっこりと笑って許してやった。

「ホマレ、ライ、マルコ」
『ふぁ、はい、大佐』
「師団長、いまの」
「えぇ、聞いていましたよー?」

にっこりと、口許だけ笑っているジェイドを見て、3人顔を見合わせ冷や汗を流す。やばい、一番年長者で一番怖い人に、聞かれてはならない会話を聞かれてしまっていた。(後輩といえど、私の階級は将軍、中将なわけでさらには陛下の実妹なわけで。懐刀とよばれるジェイドだもの、罰則があってもおかしくない)

『ジェイド、これには理由が…!』
「貴女は黙っていなさい

ライ、マルコ。お前達が話していた相手、誰だか分かっているだろう」
「は、はい」
「申し訳ありません!」

がば、と頭を下げる2人の前に立ちジェイドを見る。"私が悪いの、だから"と唇を噛み目を伏せれば、ぽんと頭に手が置かれた。

「頭をあげなさい」

彼の声に3人頭をあげると、にっこりと意地の悪い笑みを浮かべていた。

「ははは、いいもの見せてもらいました」
『、ジェイド!』
「ライ、マルコ」
「「は!」」

「彼女を、よろしく頼みますよ」
「「了解しました!」」

私から、ジェイドの顔は見えなかったけれど、2人の話だとそれはもう優しい目で、愛おしい者を見るような眼差しだった、と聞いた。顔に熱が集中して2人にからかわれたのは言うまでもない


2人の先輩



(これからは)
("アース少佐"と呼べ!)
(了解しました)
(ホマレ中将!!)

(だから違ううぅ!!)
((ぎゃはははは!))


20110727

突発的に←

ライ、マルコは同期で階級は中佐。夢主の一期上の先輩で譜術でマルコ、剣術等でライと同じ班で実習していた。

二人との出会いも小ネタで書きます(*´∀`*)
この二人好きなんですよね私( ̄∀ ̄)←


prev / next

[ back to top ]