2012/09/23 10:39
そこに置かれていたのは、まるで人形のような、愛しい人の首でした。
全てが終わったら会えると思っていたのに、彼は私よりも先に、私の手の届かないところへ行ってしまったのでした。
恐る恐る頬に触れると、驚くほど冷たいのです。
私はそっと、首を持ち上げました。
首は、意外と重たいのです。
事前に綺麗に拭ったようで、顔に血はついてはいませんでした。
生前と変わらぬ、綺麗な顔をしていました。
けれどもう彼は、生きてはいないのです。
彼の瞳は、もう私を写してはくれません。
それでも、彼が死んでいるという気がしなくて、涙は出ませんでした。
ぎゅ、と大切に、私は彼の首を抱きしめました。
―――
なんていう夢を見たんですけどどういう心理状況を表しているのかしらコレ。
ちょっと悲しかったわ。
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