いつも迷惑ばっかかけてるママ、トウヤ。
こんながさつな女でごめんね。
いつも助けてくれるチェレン、ベル。
たくさんお返ししたいのに、何も返せなくてごめんね。
私に旅に出るきっかけをくれた、アララギ博士。
私だけ捕獲数少なくてごめんね。
私と勝負して、私の背中を押してくれたジムリーダーさんたち。
守られてばかりでごめんね。
こんな私をチャンピオンとして迎えてくれたアデクさん。
チャンピオンの座、継げなくてごめんね。
迷惑かけてごめんね。
でもね、私、やりたいことがある。
やり遂げなきゃならないことを見付けたの。
だから、皆に謝るの、すごく遅くなる気がするんだ。
一番、謝らなきゃいけないひとがいる。
一番、会わなきゃならないひとがいる。
会って、言わなきゃ。償わなきゃ。
ねえ、
N、
ごめんね、
貴方の夢を、壊してしまって、
あなたは何も悪くない。悪いのは私。
貴方をわかってあげられなかった、分かろうともしなかった。
私の頑なな心が、貴方を拒んでしまった。
貴方は最後に私を認めてくれたのに。
私は貴方がいなくなってから、貴方のこと、理解し始めたなんて。
なんて、ひどい話。
もし許されるなら、今、会いたい。
ごめんねって言いたい。
貴方の悲しさに見合う言葉なんて、かけられないけど。
私って、ほら、あんまり口達者じゃないから。
だけど、今の私が言える最大の償いの言葉なんだ。
いつになってもいい、いつか言わせて。
許さなくていいから、恨んでもいいから。
いや、優しい貴方なら作り笑いしてでも、私を許すかな。
でも、それでもいい。
嘘でもいい、私の気持ちが貴方に届くなら。
見返りなんていらない。
貴方がまた近くにいてくれるなら。
だから、N、
「ごめんね」
(いいんだよ、君が傍にいてくれるなら)
その声に気がついたとき、私は大好きな温もりに包まれていた。
これは、また意味不明な\(^_^ )/
最後、N、出てきとる…