あの日空高く上っていった君。


夢を叶えろと言った君。


今まで見たこともないほどの笑顔で、言った君。


君は考えもしないでしょ?


私の夢は、一生叶うことがない。


君といる時間が、私にとっての生きる全て、夢だったんだよ。


君がいなくなってしまうから、もう叶うことなどない。


何で行ってしまったの。
どうして私の幸せを願ったの。
本当に私の幸せを願うなら、どうして傍にいてくれなかったの。


今でも、譫言のように、私は空に向かって君へ言葉を放つ。


そのたびに、孤独感に浸ってしまう。


君は今、笑顔ですか?泣いていませんか?


もう私は夢を叶えられないから。


せめて願おう。


君が、笑顔でいられる世界を、




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -