最近はじめたコンビニのレジ、なまえ先輩と同じブレスレットをしてる人だと思っていたら声をかけられた。


「頑張ってるねー」

「なまえ先輩」


顔を上げれば他でもないなまえ先輩だった。


「心配で見に来ちゃった」

「心配することなんてありません」


商品を袋に入れながら答えた。


「ふふ、それもそうだね」

「なまえ先輩帰りですか?」

「うん、後は帰るだけー」

「じゃ、あと10分待っててください」

「ん?」

「送ります」

「ダメだよちゃんと働かなきゃ」

「もう上がる時間なんです」

「あ、そうなのか」

「待っててくださいね」

「はーい」





「ありがとう、送ってくれて」

「なまえ先輩一人じゃ心配ですから」

「"心配することなんてないです"」

「分かりましたから」

「っ、」


さり気なく手を握ると一瞬驚いた顔を見せたけど、それを誤魔化すように先輩は笑った。


「レギュラス君の手あったかいねー」

「先輩の手が冷たいんです」


先輩だからって余裕ぶってるなまえ先輩が憎たらしいけどこの上なく好きだ。



11/04/21/



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